※2021年2月頃、不妊治療保険適用前のお話です。
田熊の通う不妊専門クリニックでは妊娠希望夫婦が始めに受けられる基本検査は3つありました。
女性
・子宮卵管造影検査
男性
・精液検査
血液検査で甲状腺の数値が少しひっかかりはしたもののそれ以外の不妊の要因がみつからなかった田熊は次なる検査、子宮卵管造影検査を希望しました。
塩先生「子宮と卵管に造影剤を流し込んでレントゲンを撮り、卵管に詰まりがないかどうかを調べることができます。
卵管が詰まっていたらいくらがんばってタイミングを取っていても妊娠はしないですからね、不妊の原因を見つけるのには有効な検査です。が、痛みを伴います」
田熊「痛みを…」
塩先生「はい、やりますか?」
田熊「やります!」
中学生の頃に興味本位で手の小指の爪を生え際まで切ったことのある田熊は自分のことを痛みにまあまあ強い人間だと思っていたので、痛いと噂の子宮卵管造影検査に対してそこまで恐れを抱いていませんでした。
ちなみに小指の爪は半年かけて元通りに再生しました。