はじめての採卵後。
麻酔の影響がガッツリ残って息も絶え絶えの田熊はしかし次なる選択を迫られました。
それは初期胚or胚盤胞。
卵が精子と受精するとすぐに細胞分裂が始まるわけですが、受精させてから2・3日目のまだ4だか8分割の段階を初期胚。
受精させてから5日目の、細胞分裂が進んで赤ちゃんと胎盤になる部分がうっすらわかり始めている段階を胚盤胞といい、どちらの段階でお腹に戻すか希望を問われました。
初期胚よりは胚盤胞の方が着床する確率が高くなるそうで、それなら胚盤胞一択じゃーんと思ったのですが、選択ができるということはどちらにもメリットデメリットがあるわけでして。
受精卵が胚盤胞まで育つ確率は50パーセント以下くらい。
胚盤胞まで育たなくて移植(お腹に受精卵を戻すこと)がキャンセルになる可能性が結構ある、ということでした。
田熊とおっくんはコレといった決め手はないものの、着床率が高くなるならと胚盤胞移植を希望しました。
こういう、どちらの道を選んでもメリットもデメリットも同じくらいあるし妊娠率は絶対100%にはならないですよ(それどころか50%以下ですよ)、っていう選択肢の中からどれか選ばなきゃいけない機会がちょこちょこあってその都度脳みそがギュッとストレスを受けます。