庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【胚移植5回目10】つる下腹部

5回目の移植から14日目。判定日。

仕事は休みにしていたので、朝イチで電車でクリニックへ行き採血をし、結果が出るまでの1時間、近くのカフェで待機していました。

3日前に妊活中や妊娠中のヨウ素系うがい薬がよくないという情報を目にし、良かれと思って風邪予防にヨウ素系うがい液を10日も使用していたことにものすごく落ち込み、田熊はすっかり心が折れていました。

が、その日、判定日の朝、それまでの人生で一度も経験したことのないことが田熊の身体に起きたのでした。

それは、下腹部のつり。

ふくらはぎや足の裏がつることは何度か経験してきましたが、それと同じ突っ張りと激痛が突如下腹部に起こり目が覚めたのでした。

あまりの痛さに身体をくねらせ悶えましたが、徐々に痛みは引きました。

 

布団の中で田熊は思いました。

今のって子宮かしら?

あれ、これ、ワンチャンあるのでは?

 

妊娠超初期症状で「下腹部のつり」を挙げている人は稀ですし何の根拠もないのですが、なぜかこの時田熊はただの勘で、自分の子宮に何かが起こっていると感じたのでした。

判定の3時間前に微かな希望がムクムク芽生え、折れていた心を少し持ち直して採血に臨みました。

 

1時間のカフェ待機後にクリニックに戻り、田熊が診察室に入ると、塩先生はパソコンの画面を見たまま

「妊娠反応が出ていますよ」

と言ったのでした。

 

 

※2023年12月頃のお話です。