庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【採卵7回目3】フォロー

7回目の採卵から4日目。

田熊は受精確認を翌日に控え、まったく集中できないポンコツ状態で最低限の仕事をこなしていました。

 

その日、社長から従業員全員(と言っても10人程度)に話があると皆が集められ、総務を担当していた女性が事故で意識不明重体、職場復帰は絶望的、という知らせを受けました。

 

従業員全員ショック状態で驚嘆する人、泣き出す人、理解が追いつかず聞き直す人とその場でパニックが起こりました。

社長はみんなを落ち着けて、総務さんの容態の説明をしたあと、涙目になりながら田熊の方を向き、

「総務さんがやっていたこれとこれと、この仕事をやってもらえるかな?」

と言いました。

 

受精確認前ポンコツ頭に総務さん重体の衝撃、からの引き継ぎなしの未知の仕事を振られ頭の中が「え????????」という何も考えられない状態に陥りましたが、そのシチュエーションで断れるはずもなく言われるがままに総務さんがやっていた仕事をいくつか引き受けました。

 

会社で急遽欠員が出た際に周囲の人間がフォローしなければならないのは致し方ない状況であると思います。

ですが当時自分の抱える業務さえキチキチのスケジュールでこなしていた田熊は、総務さんの仕事を振られた瞬間、

「とうとうフルタイム正社員と不妊治療両立の限界がきた...!」

と悟りました。