庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

庶民的不妊録

【採卵7回目4】デジャヴ

会社で大変なことが起こった翌日、田熊は7回目の採卵後の受精確認のためクリニックへ向かいました。 従業員全員が精神大混乱の中がんばって働いているのに自分だけ休むのは少々気が引けましたが、自分の人生も大事だし、そもそも受精確認はずらせないし、と…

【採卵7回目3】フォロー

7回目の採卵から4日目。 田熊は受精確認を翌日に控え、まったく集中できないポンコツ状態で最低限の仕事をこなしていました。 その日、社長から従業員全員(と言っても10人程度)に話があると皆が集められ、総務を担当していた女性が事故で意識不明重体、職…

【採卵7回目2】久々の麻酔

2023年9月、田熊は無事7回目の採卵を終えました。 卵子は12個採れて田熊にしてはまずまずの結果でした。 が、麻酔後の体調不良がすごい。 前日の絶飲食開始時間直前まで水分を十分摂り対策はバッチリしたはずだったのですが、久しぶりの麻酔だったからなのか…

【採卵7回目1】会社

2023年9月。 田熊は2周期のリフレッシュお休み期間を経て、7回目の採卵周期を開始しました。 薬なし通院なしの日常生活と旅行によって心身ともに健康を取り戻し、再開した毎日の自己注射を無の感情でこなし、ホルモンによる体調不良も穏やかにやり過ごしてい…

【気晴らし旅14】体調

2023年7月。 不妊治療をお休みして箱根旅行に出かけたおっくんと田熊。 有名神社には行かなかったものの、大涌谷や彫刻の森美術館など主要観光スポットをめぐり、美味しいご飯を食べ、温泉に浸かり、夏の箱根を満喫しました。 そして箱根湯本で食べ歩きをし…

【気晴らし旅13】箱根

2023年7月。 不妊治療に疲れた田熊はお休み期間をとり、おっくんと箱根旅行へ出かけました。 箱根といえば、関東屈指のパワースポット「箱根神社」と「九頭龍神社」があります。 ちょっと前の田熊だったらご利益をいただくために必ず立ち寄ったでしょう。 が…

【気晴らし旅12】休憩

田熊は移植④陰性宣告を受けた直後、頭の中で冷静に、不妊治療を休憩することを選択しました。 側から見れば、35歳の誕生日まであと半年を切り凍結胚のストックもない状態なら、1カ月でも若い卵子を摂ることが最善のように考えられますし、田熊もそのことは理…

【胚移植4回目3】子連れ

移植④の陰性を塩先生に告げられた田熊。 ショックはショックでしたが3回目までのズシンと重いものとは異なり診察室を出る頃には、なんだかそうなる覚悟がすでにできていたのかもしれないと考えたりしていました。 陰性宣告を受けるのも慣れたもんだわと待合…

【胚移植4回目2】陰性慣れ

※2023年7月頃のお話です。 4ABの5日目胚盤胞を移植して14日後、採血をして判定の時を迎えました。 待っている2週間の間、妊娠初期症状みたいなものは一切ありませんでしたが、移植4回目にして初めてAのつく胚だったこともあり、やはり多少の期待は抱いていま…

【胚移植4回目1】初A

6回目の採卵から5日目の受精結果では4ABの胚盤胞が1つだけできていました。 卵子が12個とれて胚盤胞1個なので成績としては悪いのですが、ゼロを何度も経験しているうえに直近の採卵結果がギリギリ7日目胚盤胞1個のみだった田熊の中では「5日目胚盤胞が1個で…

【採卵6回目3】がんばり

2023年6月。 ギリギリまで卵胞を育てて実施した6回目の採卵では12個の卵子が採れました。 いつもよりホルモン補充の期間と量が多かったせいか採卵日の夜から翌日まで下腹部痛があり、鎮痛剤を飲みました。 受精確認までの5日間は過去5回の採卵周期では新鮮胚…

【採卵6回目2】延長

ここ2回の採卵での卵の発育の遅さと成熟卵の少なさに鑑みて、ホルモン補充期間を多めにとって卵胞を平均より大きく育てる方針となりました。 これまで10日ほどだった自己注射期間が2週間ほどに。 期間延長に比例して日々の体調の悪さが増していき、仕事のパ…

【採卵6回目1】焦燥感

ダメ元で遂行した移植③が陰性に散った田熊はそれなりにショックだったので治療を休もうか少し迷いました。 しかし気づけば35歳の誕生日はあと半年後。 高齢出産は35歳からですが、不妊治療界隈でも35歳から卵子の数が減少する、卵子の質が落ちる、着床率が落…

【胚移植3回目2】測定限界値

ダメ元でお腹に戻した7日目胚盤胞4CC。 田熊は移植翌日から体調不良をぶり返し朝は平熱、夜は微熱、各種風邪症状の出現という基礎体温も初期症状も何もアテにならない状態となりました。 期待値がゼロに近かったことは違いありませんが、むしろこの絶望的な…

【胚移植3回目1】低グレード

採卵から7日目。 どうにかこうにか1つだけ胚盤胞ができました。 グレードは4CC。 7日目な上に低グレード。 見た目の評価と染色体異常のアリナシは相関ないとはいえ、CCとは、心許なさがすごい… しかし今後の採卵で胚盤胞ができないということもありえるし、…

【採卵5回目5】様子見

採卵から2日目の夜に熱が39℃台まで上がりましたが翌日には36℃台まで下がりました。(謎) 採卵から5日後、つまり発熱から3日後に卵の受精確認にクリニックへ行くことになっていましたが、これは無理なんじゃ…とダメ元でクリニックに問い合わせると意外にも 「…

【採卵5回目4】熱

5回目の採卵では卵子が7個とれ、全て顕微受精にまわしてもらいました。 採卵翌日は可能ならば安静にしていたいタイプなのですがその日は休めない仕事があり出勤。 しかも県境を跨いで都心へ。 慣れないギュウギュウの地下鉄ではもちろん座れず、不妊治療しな…

【採卵5回目3】麻酔?

2023年5月。 採卵のため、田熊は処置台に寝転がり天井を眺めていました。 いつものように痛み止めの薬が点滴で入れられると頭の中がモヤがかったようになりました。 そしていつも通り塩先生が処置室に入ってくると静脈麻酔を入れる合図が出されました。 今回…

【採卵5回目2】モチベーション

※2023年5月ごろの話です 採卵周期中のおっくんの隠れ飲酒が発覚し、怒り狂った田熊が 「子ども欲しいんじゃないの!?」 と問い詰めると、おっくんは小さな声で 「そうだけど・・・こんなにできないものだと思ってなかったんだよ」 と言いました。 その言葉…

【採卵5回目1】禁酒

採卵④の胚盤胞ゼロ結果の精神的ダメージが思いのほか大きく治療を休みたい気持ちはあったのですが、あと半年と迫る35歳の誕生日への焦りの方が勝ち、休憩を入れずまた採卵周期に入りました。 前回同様卵の育ちがゆっくりで、注射を追加するごとに田熊の心の…

【採卵4回目4】手芸屋

採卵④から5日後。 田熊は受精確認のためクリニックを訪れました。 採卵では最終的に8個の卵が採れていました。 採卵①②では胚盤胞ゼロでしたが卵子活性を行った採卵③では胚盤胞が2個できたという成功体験もあり、今回も卵子活性を行うので大丈夫だろうと幾分…

【採卵4回目3】水

4回目の採卵直前説明。 もはや説明していただく必要もないくらいすべて頭に入っていましたが、決まりなので一点一点確認しながら看護師さんの説明を聞いていました。 その日の看護師さんは初めて会う方で、 「田熊さんは静脈麻酔で気持ち悪くなったりします…

【採卵4回目2】卵の育ち

2023年4月頃。 田熊の場合、採卵周期も4度目になると通院のスケジュールや採卵日も大体読めるようになってきて、仕事やプライベートとの調整も困ることなくこなせるようになり若干調子に乗っていました。 ある通院日、もう3〜4日後には採卵になるだろうとす…

【採卵4回目1】ミシン

2023年4月。 4回目の採卵に向けてホルモン補充を開始しました。 採卵を始めたばかりの頃、何か趣味に打ち込もうにも常に妊活のことを考えてしまい何も手につかなくて、じゃあいっそのこと自分の妊活のことを振り返って記録していこう、と始めたのがこのブロ…

【不妊検査15】原因不明

慢性子宮内膜炎検査の子宮内膜採取でまあまあ大変な思いをした3週間後。 塩先生に言い渡された検査結果は陰性でした。 慢性子宮内膜炎ではなかったということです。 疾患がなかったら普通は喜ぶべきことなのですが、この時の田熊、原因不明不妊で移植2回とも…

【不妊検査14】子宮収縮

静脈麻酔のトリップから生還しホッとしたのも束の間。 なんだか息が吸いにくいことに気づきました。 頑張ってマラソン走った後のような。 なんだか変だぞ?とヒイヒイ息を吸っていると、今度は下腹部が痛みだしました。 じわじわと鈍かった痛みはすぐに重く…

【不妊検査13】臨死体験

慢性子宮内膜炎の検査のための子宮内膜組織の採取。 処置台に仰向けになり、塩先生の 「麻酔をお願いします」 の合図を聞き深呼吸をしていつもの眠気を待ち構えていると、目の前がだんだんと黄色くなってゆきました。 黄色? と困惑したところで後頭部をつか…

【不妊検査12】スポンジ

慢性子宮内膜炎検査当日。 採卵のときと同じように前日夜から絶飲食。 朝はシャワーを浴びてスッピンメガネでクリニックへ向かいました。 手術着に着替えいつもと同じ手術台に仰向けになると、しばらくして塩先生が部屋に到着しました。 「まずは子宮口を広…

【不妊検査11】麻酔

2023年2月。 2回の移植でhCGゼロだった田熊は採卵④の前に慢性子宮内膜炎の検査を受けることにしました。 生理開始から10日目にクリニックへ行き、そこから何度かチェックに通いつつ筋肉注射で内膜を厚くし、排卵を確認してから検査日が決まりました。 子宮内…

【不妊検査10】着床前診断

2度の移植でかすりもしなかった田熊に塩先生から提示された自費の治療のリストをながめて、田熊はオヤ?と思いました。 そこには「着床前診断」の文字があったのでした。 体外受精・顕微授精でできた胚盤胞の細胞を検査し、その胚盤胞の染色体に異常がないか…