2023年4月頃。
田熊の場合、採卵周期も4度目になると通院のスケジュールや採卵日も大体読めるようになってきて、仕事やプライベートとの調整も困ることなくこなせるようになり若干調子に乗っていました。
ある通院日、もう3〜4日後には採卵になるだろうとすでにある程度仕事の調整をしてから臨んだ卵胞チェックで塩先生は田熊に予想外のことを言い放ちました。
「いま、採卵をするとしたら卵が採れそうな袋は3つです」
??
まさか。
これまで胚盤胞到達率は低いとはいえホルモン補充では毎回10個前後の卵胞が育っていたはず。
ストレスなのか、加齢なのか、、採卵のしすぎなのか、たまたまなのか、何故かはわかりませんがこれまで問題なく育っていた卵胞がいきなり育ちにくくなっていたのです。
塩先生から追加のホルモン補充を提案され、田熊の予測していた採卵日はハズれました。
結局追加のホルモン補充で卵胞が8個まで育ち、採卵日が決まりました。
はじめて使用済み注射器の回収容器が採卵周期が終わる前に満杯になりました。