※2023年5月ごろの話です
採卵周期中のおっくんの隠れ飲酒が発覚し、怒り狂った田熊が
「子ども欲しいんじゃないの!?」
と問い詰めると、おっくんは小さな声で
「そうだけど・・・こんなにできないものだと思ってなかったんだよ」
と言いました。
その言葉を聞いて、いや田熊も同感だ、と思いました。
しかもおっくんはまだ子ども好きだしはじめのうちは「子ども欲しい」という意思があったかもしれませんが、改めて自分のことを考えてみると別に子ども好きじゃないし、自分の子どもが欲しいかというとあんまり思ったこともないし、それなのに何回も手術して何十本も自己注射して何万円もお金払って、一体自分はどうして不妊治療をしているんだろうか・・・?
その日から、治療が長引く前に妊娠できてしまっていたら考えなくて済んだであろう思考に頭の中が支配されました。
次の採卵で胚盤胞ができなかったらもう治療を続けられないかもしれない、と思いました。