静脈麻酔のトリップから生還しホッとしたのも束の間。
なんだか息が吸いにくいことに気づきました。
頑張ってマラソン走った後のような。
なんだか変だぞ?とヒイヒイ息を吸っていると、今度は下腹部が痛みだしました。
じわじわと鈍かった痛みはすぐに重くなり、ついに、かの卵管造影を超える痛みへと変わりました。
これが内膜削り取った痛み…!?
内臓絞られてるんじゃないかという激痛に耐えかね、周囲で片付けをしていた看護師さんに向かって
「お腹痛いです!」
と主張。
これは大変、痛み止めを!となると思いきや
「子宮収縮の薬を入れましたからね〜。痛いですよね〜」
と、まさかの穏やかな返答。
痛み止めを用意するそぶりもなく、それどころか
「はーいちょっと足あげてください」
と田熊の両足に何かを通して腰までひきあげました。
(後で気づいたらオムツはいてました)
そうこうしているうちに田熊は腹が痛すぎて両手が硬直。
口からは「ヒイイ」といううめき声が漏れました。
さすがに痛がりすぎだぞと気づいた看護師さんが処置台の背中部分を少し起こし田熊の腰をさすりはじめたその時、前日夜から絶飲食で胃を空にしていたにもかかわらず勢いよく嘔吐しました。
続け様に5・6回吐きました。
その後、
「困ったわ〜血圧測らないと痛み止め入れられないのよ〜」
と痛すぎてじっとしていられない田熊の血圧を看護師さん2人がかりでどうにかこうにか測り、痛み止めの座薬を入れてもらえることになりました。
お腹痛すぎるし吐きまくった後だしで大人になってから初の座薬でしたが恥じらいは皆無でした。
意識が飛びそうになるたび
「目を開いて!」
と看護師さんに鼓舞され、なんとかリカバリールームにうつりました。
ベッドの中で引き続きの腹痛にうめいていましたが、座薬が効いたのかだんだんと痛みがおさまっていきました。
2時間ほど眠って目が覚めると、眠る前までの修羅場が嘘のように身体も頭もスッキリしていて
そういえばスッキリする人が多いんだっけ…
と直前説明で言われたことを思い出していました。
※ここで書いていることはあくまで田熊の体験談です。子宮収縮での腹痛は個人差があると思われます。怖がらせてしまったらすみません。