7回目の採卵でできた分裂がゆっくりの受精卵を破棄し、田熊は8回目の採卵周期に入りました。
会社でのゴタゴタにより業務量が一気に増え、不妊治療で仕事を休むことへの風当たりが若干強くなったなか、
「移植6回、もしくは採卵10回でダメだったら、もう不妊治療はおしまいかな」
という明確な数字が田熊の頭の片隅に浮かんでいました。
会社のこともありますが、田熊自身の身体やメンタルがそれくらいで限界かなと思ったのでした。
残り2回の保険移植を悔いなく終えるべく、今更ながら庶民なりにやれることはやろう、と思い立ちました。
まず、クリニックで保険採卵・移植にプラスできる自費の処置をやることにしました。
とは言っても田熊の通うクリニックでできる自費の処置はアシステッドハッチングとSEET法くらいでした。
SEET法となると新鮮胚ではなく凍結融解胚移植をする必要があるため、凍結融解に耐えられる良好胚盤胞を得るというのが条件となってきます。
(大多数の人には余裕かもしれませんが、胚盤胞がなかなかできない田熊にはハードル高い条件)
ということで、採卵を複数回繰り返してだんだんと疎かになっていっていた魚中心の食事と漢方とセルフお灸も再開させることにしました。
これらはもはや願掛けでしたがもうここまで来ると医学的根拠より気持ちの問題でした。
サプリメントも元々飲んでいた葉酸・鉄・ビタミンD・ラクトフェリンに加え、お高いし膣に自分で入れなきゃいけない気持ち的に難易度高めのラクトフローラの膣錠(子宮内フローラを整えるやつ)を追加。
あとおっくんはもちろん禁酒。
漢方とサプリをちゃんと飲む。
湯船には入らない。
初心(?)に帰ってこれらをちゃんと実行することを夫婦で約束しました。