3度目の採卵で初めて胚盤胞が2個だけできた田熊は凍結胚移植の融解失敗を恐れ、新鮮胚移植に挑戦することを決めました。
2022年の11月の終わり。
高度不妊治療への挑戦を始めてから半年が経とうとしていました。
新鮮胚移植をやる宣言をするとすぐに内膜を厚くするための筋肉注射を打たれ、毎度お馴染みの処置室へ移動。
下に履いているものを脱ぎ、処置台に仰向けに寝て塩先生が入ってくるものだと思いじっと待っていると、処置台の横の扉がガラッと開き、女性が入ってきました。
「胚培養士です。これから胚移植の説明を行います」
下半身真っ裸で横たわる田熊の横で移植の説明が始まりました。
シュール…!