5回目の移植に向けて、着床しやすくするために田熊が処方されたのはルテウムという膣坐薬でした。
初めての処方ということで看護師さんからの説明があり、
「膣錠を入れた後にしばらくカスが出てくるかもしれないので、おりものシートを当てておいてください」
と言われました。
田熊は数日前からラクトフローラの膣錠を入れていたこともあり、膣錠を入れるとなんか白いカスが出ることは承知していました。
その日の夜から早速ルテウムの挿入を開始。
挿入後はできるだけ動かないようにじっと座って晩御飯を食べました。
そして1時間も経った頃に尿意を感じ、もう膣錠は溶けただろうとトイレへ行って下着を下ろした田熊の目にとんでもない光景が飛び込んできました。
おりものシート全面が、油(?)で浸っている...!?
そしてその油がパンツの生地にもはみ出して染みている...!?
油ヒタヒタのおりものシートをパンツから剥がすと、なんとパンツの生地におりものシートの糊が転写されていました。
油染みと糊は手洗いしても落ちず、そのパンツとはさよならすることとなりました。
調べてみたらルテウムを入れるとベタベタなものが出てくる状態はデフォルトらしく、膣錠使用期間はペラペラのおりものシートでは到底受け止めきれない量の油(?)をほぼ24時間股から垂れ流しながら日常を過ごさねばならないのでした。
その後田熊は分厚めの生理用ナプキンならパンツへのベタベタの侵蝕を防げることを知り、生理でもないのに生理用ナプキンを日中こまめに取り替える生活を送ることとなりました。