庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【気晴らし旅8】共感

湯治、子宝祈願、という名のただの気晴らし旅から帰ってきて、やっと、おっくんの腎臓から管(ステント)を抜く日がやってきました。

 

お医者さんからの事前説明によると手術みたいな大袈裟なことはなく、膀胱から腎臓まで通っている管を性器の先から引き抜くだけなので一瞬で終わるということだったのですが、いやいや内臓いじくったらダメージあるだろうということで田熊が送迎係としてついて行きました。

 

病院が終わったおっくんと合流し感想を聞くと、おっくんはひっくいテンションで歯切れ悪く話し始めました。

 

お「あの椅子に座ったわ」

田「あの椅子???」

お「足がウィーンって開くやつ」

田「え、あれ、男の人も座るの!」

お「すごく恥ずかしかった〜〜〜!」

 

おっくんはひとしきり恥ずかしさを語った後、

「でもクマちゃんはこれを毎回やっているんだもんね...」

としみじみしていました。

 

あの椅子を経験したことで田熊が不妊治療クリニックへ通う大変さをそれまでより想像できるようになったらしく、おっくんはその後すごく家事をしてくれるようになりました。

おっくんの腎臓結石でお金がかかったり不妊治療が延期になったり我が家にとって大変なことが多かったのですが、おっくんがあの椅子に座る機会が生まれたことはすごくよかったなと思います。