雪に埋もれかけながらたどり着いた日光・鬼怒川。
観光スポット・鬼怒楯岩大吊橋には大雪にも関わらず、田熊夫婦と同じように日光旅行を強行した旅行客がまあまあいました。
9割が若者でした。
大吊橋を渡った先には山肌に沿って作られた簡易な階段があり、観光のみなさんがゾロゾロと登っていくのが見えました。
田熊とおっくんも若者たちの列に加わり流れについていくことにしました。
が、そこには、山肌に沿って作られた階段に雪が積もり、そこを大勢の人が通り踏み固めたせいで段が消えかかりただのツルツルの急な坂道になったところを心許ない手すりを頼りに登るという予想以上にハードな道が待っていたのでした。
なんとか階段を登り、緩やかな坂道を登り、さらに大きなトンネルを抜けると開けた場所に出て、そこには小さな小さな鳥居とお堂がありました。
ハードな道のりを経てたどりついたのはとても地味なこじんまりとしたパワースポットでした。
それまで訪れたパワースポットと名高い神社は敷地も広くお堂も大きく関連するお守りやお土産がわんさかあるようなところばかりでしたので、楯岩鬼怒姫神社の質素で全く商売っ気がないところがなんとなく好感が持てるのでした。