庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【採卵6回目3】がんばり

2023年6月。

ギリギリまで卵胞を育てて実施した6回目の採卵では12個の卵子が採れました。

いつもよりホルモン補充の期間と量が多かったせいか採卵日の夜から翌日まで下腹部痛があり、鎮痛剤を飲みました。

 

受精確認までの5日間は過去5回の採卵周期では新鮮胚移植に備えて食事・運動・睡眠など規則正しい生活を心がけていたのですが、6回目はなぜかここに来て気持ちがプッツリと途切れてしまいました。

コンビニでご飯を買い、ウォーキングをサボり、お酒の席に赴き...

ああ、これまでの努力を無駄にしているかもしれないと思ったけれど、なぜかもう全然頑張れなくなっていました。

 

 

【採卵6回目2】延長

ここ2回の採卵での卵の発育の遅さと成熟卵の少なさに鑑みて、ホルモン補充期間を多めにとって卵胞を平均より大きく育てる方針となりました。

これまで10日ほどだった自己注射期間が2週間ほどに。

期間延長に比例して日々の体調の悪さが増していき、仕事のパフォーマンスはニワトリレベルに。

人に何か聞かれても考えて解決策を提示できるだけの余裕もなく、そろそろ社内で嫌われるんじゃないかと危惧し始めました。

 

期間延長に伴い自己注射回数が増え、注射器回収ケースはパンパンに。

いかにして全ての使用済み注射器をケースに入れ切るかに夫婦で挑戦していました。

【採卵6回目1】焦燥感

ダメ元で遂行した移植③が陰性に散った田熊はそれなりにショックだったので治療を休もうか少し迷いました。

しかし気づけば35歳の誕生日はあと半年後。

 

高齢出産は35歳からですが、不妊治療界隈でも35歳から卵子の数が減少する、卵子の質が落ちる、着床率が落ちるとそこかしこで言われているため、35歳という数字はひとつの区切りとしてずっと意識をしていました。

塩先生からは、35歳の誕生日からいきなり妊娠力がガクッと落ちるわけではなく、加齢に応じてゆるやかに落ちていっているので1周期でも若い卵をとり、1周期でも若い子宮に戻すのがよいとされると説明を受けていました。

 

自分の老化への焦りを抑えられず、田熊は間髪入れず次の採卵周期に突入しました。

 

【胚移植3回目2】測定限界値

ダメ元でお腹に戻した7日目胚盤胞4CC。

田熊は移植翌日から体調不良をぶり返し朝は平熱、夜は微熱、各種風邪症状の出現という基礎体温も初期症状も何もアテにならない状態となりました。

期待値がゼロに近かったことは違いありませんが、むしろこの絶望的な条件で着床という奇跡が起き得るのが生殖医療なのでは…なんて1日に1回くらいうっかり考えたりしていました。

そんなこんなで迎えたBT14判定日。

 

結果、hCG2。

 

2って何…

 

塩先生によるとBT14で妊娠の可能性が見込める数値は3ケタ。

今回2の数値が出たということは着床しかけたのかもしれないけれど継続できなかったのでしょうと。

今回の移植で着床できることはわかったので子宮内の環境は問題なく、おそらくは卵の染色体異常でしょうと。

こうなったらあとは良い卵が採れるのを待つだけです…と。

 

残念な結果ではありましたが、ダメ元7日目4CCは「たぶん田熊の子宮は着床できる環境である」という微量の希望を与えてくれました。

 

※2023年5月頃の話です。ここで書いていることはあくまで田熊の体験談です。治療の進め方や考え方はお医者さんによって様々ですので、専門家や担当医の方にご相談ください。

【胚移植3回目1】低グレード


採卵から7日目。

どうにかこうにか1つだけ胚盤胞ができました。

 

グレードは4CC。

 

7日目な上に低グレード。

見た目の評価と染色体異常のアリナシは相関ないとはいえ、CCとは、心許なさがすごい…

しかし今後の採卵で胚盤胞ができないということもありえるし、そもそも今回移植に辿りつかなかったらもう心がもたないかもと思いながら挑んだ5回目の採卵。

 

3回目の移植はダメ元は重々承知の上で、自分の心を守るために遂行しました。

 

 

※2023年5月頃の話です。ここで書いていることはあくまで田熊の体験談です。治療の進め方や考え方はお医者さんによって様々ですので、専門家や担当医の方にご相談ください。

【採卵5回目5】様子見

採卵から2日目の夜に熱が39℃台まで上がりましたが翌日には36℃台まで下がりました。(謎)

採卵から5日後、つまり発熱から3日後に卵の受精確認にクリニックへ行くことになっていましたが、これは無理なんじゃ…とダメ元でクリニックに問い合わせると意外にも

「熱が下がっていて、コロナもインフルも陰性なら来ていただいて構わない」

との回答をもらい、とりあえず行くことにしました。

 

一度高熱が出たダメージなのか怠い身体を引きずりながらもかすかな希望を胸に聞いた結果は

「1個だけ受精して分裂が進んでるけどめちゃめちゃゆっくり」

というなんとも微妙なものでした。

 

通常、採卵から5日目に胚盤胞ができていればその日に新鮮胚移植か凍結かを検討、胚盤胞ができていなければ終了という流れです。

6日目や7日目の胚盤胞は5日目胚盤胞より妊娠率がだいぶ低いので、胚盤胞がたくさんできる人は5日目で胚盤胞にならない胚は破棄することが多いそうです。

しかし前回の採卵で胚盤胞ゼロだった田熊は今回もゼロだったらもうなんかいろいろ無理かもしれないと心の隅で思っていたので、そのめちゃめちゃゆっくりの胚を捨てることができませんでした。

 

採卵5回目にしてめちゃめちゃゆっくり分裂してる卵が胚盤胞になるかどうかあと1~2日様子を見てみるという初のイベントが発生しました。

 

※2023年5月頃の話です。ここで書いていることはあくまで田熊の体験談です。治療の進め方や考え方はお医者さんによって様々ですので、専門家や担当医の方にご確認ください。

【採卵5回目4】熱

5回目の採卵では卵子が7個とれ、全て顕微受精にまわしてもらいました。

採卵翌日は可能ならば安静にしていたいタイプなのですがその日は休めない仕事があり出勤。

しかも県境を跨いで都心へ。

慣れないギュウギュウの地下鉄ではもちろん座れず、不妊治療しながら会社員をしていることを若干後悔しながらその日の仕事を終えました。

 

その翌日はいつもの仕事場で省エネモードで事務作業だったのですが、午前中から違和感を察知しました。

 

すごくだるい...

 

すごくだるいうえに顔が熱い。

これは完全に発熱している...!!

 

時は2023年5月。

新型コロナが再流行しているのに5類に移行しマスクを外す人がちらほら出始め、同時期に季節外れのインフルエンザが大流行している物騒な時期でした。

すぐさま会社の向かいの病院に駆け込み熱を測ると38.3℃。

終わった...と思いながら検査を受けると予想外にもコロナもインフルも陰性でした。

 

とりあえず熱はあるので会社をそのまま早退し、家で大人しく寝ていましたがその日の夜には熱が39.4℃まで上昇。

もうここで今周期の移植はないな...と諦めモードになっていました。

 

具合の悪さに加え、採卵翌日に都心に出向く仕事を断れなかった自分への自己嫌悪で凄まじく落ち込みました。