庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【スピリチュアル4】子授け楠


会社の先輩から子宝祈願をして妊娠した人の話を聞いて一瞬にしてパワースポットに心奪われた田熊。

週末に笠森観音に行きたい旨を非科学的なものを毛嫌いする理系研究職のおっくんにおずおずと提案してみたところ、意外と乗り気になってくれたので意気揚々と車で旅に出ました。

(おっくんは非科学的なものにお金を払うのは嫌がるけれど、神社仏閣や森は好き。あと基本お出かけは好き)

 

笠森観音は周囲に草と木以外、店も街もなにもない場所にありました。

それでも有名なお寺だけあって参道の麓の駐車場には観光バスも停まっており、参拝する人もそこそこいたのですが…

子宝祈願と聞いていたわりにカップル客が皆無。

その日たまたまかもしれませんが田熊おっくん以外なぜかお年寄りとファミリーばかりでした。

子宝に特化したお寺ではないので当たり前ですが、というか不妊が全夫婦の1割と考えると子宝なんぞに特化したら経営が立ち行かなくなることは想像に難くないのですが、それにしてもファミリーが多い。

それもそのはず笠森観音には子育地蔵尊という子の成長を願うお堂もあったのでした。

 

よそはよそ、うちは子宝祈願!と参道を登っていくとありました、霊木・子授け楠。

参道にせり出すように生えた楠の根元には穴がぽっかりあいていてそこをくぐると子宝に恵まれるという、笠森観音に来たらくぐらずには帰れないメインイベント。

のはずが誰もくぐってない!

くぐる必要のないお年寄りとファミリーは「なにこれ」と巨木の前で立ち止まり、説明文をふむふむと読んで通り過ぎていくのでした。

もっと、くぐるのが当たり前の雰囲気でなんならカップルの行列ができていると踏んでいたのにまさかの勇気いる雰囲気に一瞬躊躇する田熊とおっくん。

しかしここでくぐらなかったら何しに来たかわからないということで、参道を歩くお年寄りとファミリーに「なにしてるのかしらあの人たち」の目で見守られながらジタバタと子授け楠の穴を通り抜けたのでした。(通り抜けるの結構大変でした)

 

通り抜けた先に子授観音様がいて、手を合わせてファーストミッションクリアと相成りました。