初めての人工授精をした日からきっかり2週間後、いつも通りの生理がきました。
10パーセントにかけていたわけではありませんが、10パーセントに少しでも期待していたことは事実なのでした。
落胆。
生理開始から数えて10日目。
クリニックを訪れ生理が来たことを告げると
「まあ、人工授精は何回かトライするものですから」
とひょうひょうと仰る塩先生に2回目の人工授精トライの意向を伝えました。
迎えた人工授精2回目当日。
ラッキーなことに田熊もおっくんも仕事休みの日にあたり、おっくんに車で送迎してもらえることになりました。
前回の反省を踏まえ待ち時間に読む本は妊活漫画をチョイス。
土曜日だったこともありいつもより混み混みの待合室でしたが集中して漫画を読みふけり、待つこと1時間半。
前回と同じ処置室へ移動していざ、注入ーーー
痛いっっっ!!!
頭の片隅に漂っていた「前回はほんのまぐれでたまたま痛かっただけかもしれない」という淡い期待を打ち砕き、またも一瞬、子宮の奥を撃ち抜くような痛みに「うっ」と声が漏れました。
おっくんのお迎えで家に帰るとすぐに寝室で横になった田熊。
ズーンとした下腹部痛に耐えながら「人工授精」「痛い」「回避」などで検索をかけまくっていると、とんでもないワードが目に飛び込んできました。
「尿溜め」
にょうだめ…!?
SNSで検索すると結構な数の妊活女性がこのなんかすごいワードを呟いているのでした。
(なにそれ…肥溜め的な…?)
と動揺しながら調べていくと、人工授精の処置の際、膀胱を尿で満たしておくと痛みが少なく済む、と複数のクリニックのサイトで書かれているではありませんか。
というかクリニックも「尿を溜めて」って言ってる…
普通に飛び交うワードだったんだ…
その時まだまだ自分は不妊治療初心者だな、と実感したのでした。