庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【妊活のはじまり⑦】風疹の抗体検査


まだ子どもを作る気なんてさらさらなかった結婚1年目。

おばあちゃん子の田熊はときどき実家の近くの介護施設へ祖母に会いに行っていました。

最初の頃は主におっくんを褒めちぎってばかりいた祖母ですが、ある日

 

「風疹の抗体検査を受けなさい」

 

と、神からのお告げでもあったのか、会いに行けばそのことばかり口にするようになりました。

お告げなんて大それたことはなく、妊婦が風疹にかかると高確率で障害を持つ子どもが産まれることをテレビの特集で知り、新婚の孫に必死に訴えていたのでした。

 

結婚式の準備でそれどころじゃなかったうえに子どものことなんて1ミリ以下しか頭になかった田熊はことの重要性を全く理解しておらず、

「うんうんそのうちね」

と祖母の忠告を聞き流していました。

おばあちゃんごめんなさい。

 

妊活開始直後、祖母の忠告の記憶が唐突に蘇った田熊。

おっくんに風疹の抗体検査について話すと、なんとおっくん存じ上げていました。

コウノドリで…!

 

 

 

ちょうどその頃Twitterコウノドリの風疹ワクチン回がバズっていたらしい。

 

妊活中の方々は婦人科や産科のブライダルチェックなどで検査を受ける人が多いらしいのですがそんな世間の常識を知らない田熊は行きつけの内科クリニックに駆け込み風疹の抗体検査を受けたいと申し出ました。

ザワつく受付。

初の申し出だったのか、首を傾げる事務の方々。

とりあえず座って待たされる田熊。

どこかに電話をしだす受付。

見渡すと老人ばかりの待合室。

 

5分後、うろたえる田熊に受付の女性は笑顔で言い放ちました。

「風疹の抗体検査、無料でできますよ」

 

「県の助成があるので無料です!」

 

助成で無料。

なんて甘美な響き…!

 

よくわからないので朝1万円札を財布につっこんできた田熊は、その日幸福感に包まれながら採血をして帰りました。

 

結果は抗体ありまくりなのでワクチンの必要なし。

後日おっくんにも検査を受けてもらって、2人とも抗体ありまくりを確認することができました。

ちなみに抗体が充分ない場合には風疹ワクチンを打つ必要があるのですが、その際にも助成金がおりるようでした。

 

ありがとう、県!!