庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【ガチ妊活1】全力投球


ウジウジと不妊専門クリニックの通院をサボっていた2021年11月。

大学からの人生のいろいろを互いにまあまあ知っている友人スミちゃんからご飯に誘われて会いに行ったらスミちゃんはいきなり選択的シングル妊婦になっていました。

びっくりしすぎて嘔吐しかけました。

 

スミちゃんはここ数年凄まじい熱量でガチ婚活をしており会うたびに人間とは何かを考えさせられる嵐のようなカップリングストーリーを聞かせてくれていたのですが、なんかいろいろワープして未婚で妊娠6カ月になっていました。

 

「結婚は、もういいの?」

とかろうじて声を絞り出しながら聞く田熊にスミちゃんは

「うん、やりきったからもういいかなって思って」

と穏やかに言いました。

「政府の一律給付金10万円を結婚相談所にぶち込んでやれることはやったから悔いはない」

 

その時、田熊に天啓がおりてきました。

 

そうだ、田熊は妊活に本気で取り組んでいないからこんなにモヤモヤしてるんだ。

おっくんが子ども欲しいから、親が孫を望んでるからと、田熊以外の意思で実行している気になっているのに自分の時間も労力もガッツリ取られるから納得いかないのだ。

それに時間もお金もつぎ込んで結局子どもが出来なかったら努力した期間が馬鹿みたいだなと思ってしまっている自分もいて、できるだけ妊活を生活の主役に持ってこないようにしていたのも事実。

こんな状態でダラダラやってもさらにクサクサすることは目に見えているのに…

それならばガッツリ取り組んでできることは全てやって、それでダメならダメで諦めて次のステップに進んだほうがスッキリ人生を進められるのではないかしら???

 

なんだか大変なことになっているスミちゃんに妊活前進のヒントをもらえた田熊はここにきてやっとやる気スイッチがオンになりました。

(田熊は学生時代、やる気スイッチの塾でバイトしていたことが一瞬あります)

 

ちなみにその後スミちゃんは無事元気な男の子を出産して、いまは新米シングルマザーとして日々奮闘しています。