2022年4月某日朝9時。
いつも乗る出勤の電車で精液を運び、クリニックに辿り着きました。
看護師さんに呼ばれてまずは採精カップを提出。
そこから精子を抽出するため1〜2時間、待合室で待つよう言われました。
待ち時間のことは事前に説明があり心得ていたので、この日のために田熊は小説をkindleに入れてきていました。
※『苦役列車』・・・結構クズの主人公(男)が劣等感や自意識をグダグダ垂れ流しながら重労働で日銭を稼ぐはなし。作者の私小説。
オルゴールの音色が流れる淡いピンクとクリーム色のレディースクリニックの待合室でクサクサしたクズの若者の話が、全然、頭に入ってこない!!
苦役列車を読むのを早々に諦め、結局
「人工授精 安静必要 食べ物 1回目で妊娠した」
など無益とわかっているのに思いつくかぎりの人工授精関連ワードを検索にかけて信憑性の是非を問わず読み込んではムムムとうなることに2時間を費やしたのでした。