庶民的不妊録

生活が不安定なのに不妊治療沼にはまる夫婦の漫画ブログ

【採卵2回目10】限界庶民

2回目の採卵も胚盤胞ゼロに散った田熊。

そのタイミングで不妊治療のテレビ特集を見つけたのでおっくんと2人で鑑賞しました。

2022年の9月頃で、不妊治療の保険適用が始まって半年。

当事者はどのように思っているのでしょうか・・・という予告でした。

 

保険適用なんてありがたみしかないけどな?

現政権を褒める特集なのかな?

という田熊の予想は大きく裏切られ、なんと

「保険適用のせいで以前より負担が大きくなったという声多数!」

みたいな内容でした。

あれ?世間と田熊の間には齟齬が、ある?

 

若干混乱している田熊の横でおっくんが言いました。

「この人たちは全員お金持ちだね」

 

たしかに、取材されていたクリニックの施設内はピッカピカで先進的で設備ももちろん最先端。

場所は港区。

高い実績と高い治療費で有名なクリニックなのでした。

そしてそこでインタビューされる夫婦のほとんどが保険適用前と後でどう変わったかを答えていました。

保険適用前から高度生殖医療を開始していたということはそれなりの高所得者、もしくは実家が太い、つまりnot庶民ということ。

保険適用になってからやっと高度生殖医療に手が届いた庶民の田熊夫婦とは何もかもが違うのです。

 

田熊の場合は限度額適用認定証の庶民区分で月の医療費が低く済んでいますがセレブは高い所得の分だけもちろん高い区分。

さらにもともとオーダーメイド治療をしていたセレブは今更自由の効かない保険適用内の治療なんてする意味がないのでしょう。

それなら元の一律同額の補助金の方が気分良く受け取れるわい、という気持ちが生じるのも頷けます。

 

不妊治療が保険適用になって単純に喜んでいたけど、それって自分が限界庶民だからだったんだな…としみじみ思いました。